すごく行き当たりばったりなお話・・・・・。






妖精

るるる〜わたしは花の妖精よ〜!
今日は、野原でお花の観察をしましょう!
  
  
おこじょ

はーい!
あ、妖精さんこれなーに?


妖精

それは、ハイテンション裸人ね。
  
   
裸人

ありぃぃいいいいいいいい!!


おこじょ

どうすればいいですか〜?


妖精

とりあえず埋めておきましょう


おこじょ

はーい!




つづく





おこじょ

妖精さーん!
この前埋めた裸人がにょきにょき育ってるよー!


妖精

いや、ありえへんやろ。

     
裸人

ありぃぃいいいいいいいい!!


おこじょ

どうすればいいですか〜?


妖精

すきにすれば・・・・。


おこじょ
そうだ!この裸人を飾りつけて
大きなクリスマスツリーにしよう!


妖精

ああ、ええね、タイムリーやね。
てか、ほんとは、この企画失敗やったと思ってるんやろ?


おこじょ
きっと世界中のみんなが見てくれるよ!
のびろーのびろー!大きな幸せのツリー!


妖精
まあ、がんばりや。



つづく



おこじょ

よーし、じゃあ、飾りつけだー!


妖精

マジでやるのね。

     

おこじょ

よーし、綺麗に飾ろうね〜〜
美の女神も嫉妬で身もだえするほど
セクシー且つブリリアントに!


妖精 

ほんきなのね。






おこじょ

よーし、あと少しで完成だ!!


裸人

ありぃぃいいいいいいいい!!


突然裸人が、苦しそうに叫びました。


おこじょ

あわわわわ!いったいなにごとだー!!??


ぐらぐら〜〜
裸人は、今にも倒れそうです。


ずしいいいいいいん!!!!!!





つづく





ずしいいいいいいん!!!!!!


おこじょ

わー!えらいこっちゃーー!!


謎の老人

このおろかもの!!


おこじょ

おじさんだーれ?


妖精

うわ!また訳わからんのが出てきた・・・。


謎の老人

裸人に服を着せるとはなにごとだぁ!!

服を着た裸人は、裸人にあらず!

     

おこじょ

裸人さん死んじゃったの?


謎の老人

おそらくは・・・・。

裸人としてのあいでんててぃが崩壊した今となっては・・・。


妖精

・・・・・・・・



おこじょくんは、裸人を手厚く葬ってやることにしました。



おこじょ

うわーーんごめんよーーー!!



おこじょ君のひとみから、涙が溢れ出しました。



裸人

ありぃいいいいいいいいいいいいい!!



その時奇跡が・・・・





つづく





妖精  :いや、もうぼちぼち終わったほうが・・・・。






つづく!
     




裸人 

ありぃいいいいいいいいいいいいい!!


おこじょ

わーい!裸人がよみがえったー!


謎の老人

始まった・・・・・。


妖精

!!????


謎の老人

もうこうなったら誰にも止める事はできんのじゃ・・・。


妖精

一体あんたさっきからなに言ってるのよ!

     なんなの?いったい??


おこじょ

裸人さんがすごいテンションだよー!


裸人

ありぃいいいいいいいいいいいいい!!


おこじょ

たいへんたいへん!裸人が町に向かってるよー!



謎の老人

イカンこのままでは!!

もうクリスマスどころではないぃいい!!





妖精

やっぱし、クリスマス中には完結しないのね・・・・。






つづく





裸人

ありぃいいいいいいいいいいいいい!!


謎の老人

いかん!何とかしなくては!!
ぎゃああああ!!!


老人の体が中に舞いました。


おこじょ

おじいさんだいじょーぶ?


謎の老人

ぐはぁあ!わしは、もうだめじゃ・・・


おこじょ

わーんおじいさーん!!


妖精

なんて無茶な事を!!


おこじょ

わーーん!おじいさんのみのほどしらず――!!


謎の老人

いいかい、お聞き・・・
・・・ひ・・・人は、辛いことや、
いやなことから逃げてもいいんだ・・。

そのために知恵を持ってうまれてきたのだから・・・・。

でも、

本当に大切なものが、傷つけられようとしてるとき
     
・・・そのときは、命を懸けてでも・・・・

立ち向かわなきゃいけないんじゃよ・・・

・・・・がくっ・・・・・・・・・・。



妖精

・・・・・・・・・・・




おこじょ

・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・

・・・・

おじいさんわかったよ!!




おこじょ君は、命懸けで、その場から逃げ出しました。

なにより大切な自分自身のために・・・。


所詮は、畜生です。



妖精

クリスマスが終わったから、
ネタ的に用済みになったのね・・・<じじい



裸人

ありぃいいいいいいいいいいいいい!!




裸人の雄たけびが遠くに聞こえました。




つづく






あれから1年の月日が流れました。

おこじょ君は、再びこの呪われた地に帰ってきました。


おこじょ

誰もいないね――――


妖精

すっかり焼け野原ね・・・・・。


おこじょ

寂しいね――――。

・・・・・・・・・・・・



町を見渡すと所々に、激しい戦闘の跡が残っていました。


おこじょ君は、おもいました。


『人は、なんで争うんだろう・・・・。

争いの果てには、悲しい結末が待っているというのに・・・。

人は、なんておろかな生き物なんだろう・・・・。

 
バカだね、バカ。

きっとバカ。


バカじゃなくてよかった・・・・・。』



おこじょ君は、寂しい気持ちいっぱいで、町を歩きました。

妖精

何にもないね・・・・・・。


おこじょ

そうだね―――――――。

あ!!あれは!!?


おこじょ君は、突然立ち止まりました。
 
焼け野原の中に、

ひっそりと・・・・

けなげに・・・・

でも、力強く

小さなモミの木が立っていました。




つづく






荒れた大地に小さなモミの木が立っていました・・・・。


おこじょ君は、なんだか、涙が出そうになってきました。




妖精

人間達は、破壊するばっかし・・・・。

それでも、この子達は、こうして息づいているのね・・・。


おこじょ

・・・・・・・・・・・・。
     
  
   
妖精

きにすることないわ、おこじょ君

人間達は、遅かれ早かれこうなる運命だったのよ・・・。
   
悲しいけどしかたがなかったのよ・・・。






おこじょ

ううん!ちがうよ!妖精さん!!

 
突然、おこじょ君は、堰を切ったかのように力強く叫びました。


おこじょ

人間達は、せかいを破壊し続けながら、うごめきつづける

おろかで貪欲な蛆虫どもなんかじゃないよ!


いや、もしかしたら、蛆虫だったのかもしれない。
     

でも・・・・でも、


中には、やさしい蛆虫もいたんだよ!


妖精

・・・・・・・いや・・・あのぉ・・・・。



おこじょ

ぼくは・・・・・ぼくは・・・・。

そんな、おひとよしどもが大好きだったのに――――。


   
  
妖精

・・・・・・・・・・・・。



おこじょ

そうだ!、みんなのために、ぼくはこんどこそ!


妖精

????



おこじょ君は、小さなモミの木を飾りつけ始めました。




おこじょ

いなくなってしまったみんなのために

今度こそ・・・・・・・。






小さな悲しいクリスマスツリ―が、完成しました。




おこじょ

いつの日か、世界中の人達が争いを忘れ、

幸せに暮らせます様に・・・・。


おこじょくんは、願いを込めた短冊を、

クリスマスツリーにかけました。




妖精

・・・・・・・・・・・・

おこじょ君・・・・・・

短冊は、『七夕』の時よ・・・・。




おこじょ

きゃ―――はずかし―――――。

ぼくっておっちょこちょいだなぁ・・・。







クリスマスツリーは、小さくほのかな光で、輝いていました。














3日ぐらいして枯れました。















おしまい

      











戻る


2003/12/24


おこじょ

おねいさんメリークリスマスなんかクレ。


おねいさん

おやおや、おこじょ君は、クリスマスについてなにか勘違いしているようね。

いいわ

おねいさんがクリスマスがなんたるかを教えてあげる。
良くお聞き、無知なる哀れなケダモノよ。

昔、クリス・トーマスという、イギリス青年が、
メキシコに渡って、ルチャリブレに参戦しました。

しかし
華のない彼の戦い方では、観客を沸かすことができませんでした。

苦難の末に、クリスは、フライングクロスチョップと言う
必殺技を編み出します。
対戦相手をつぎつぎと血の海に沈めていくクリス。

しかし、観客の目は、次第に肥えていきます。

最終的に、クリスは、血に染まった衣装をはおり、
ノックアウトした相手を袋詰にして立ち去るといった過激なパフォーマンスをはじめます。

ある日、袋詰の対戦相手が、深くめり込んだフライングクロスチョップの傷がもとで
出血多量のため死んでしまうという事件が起こりました。

気の振れてしまったトーマスは、それ以来、
血染めの衣装のまま夜な夜な民家に忍び込んでは、
【メリコマス!】と囁きながら、
だらしなく脱ぎ捨てられた靴下などに
対戦相手の死肉を詰めるようになったのでした。

(民明書房刊 『どす黒いX’マス』より抜粋)


だからね、おこじょ君、脱いだものは、ちゃんとたたまなきゃだめよ。



おこじょ

わーこわいよー。ぶるぶる。

つーか、いい年こいてそんな事しかおもいつかないイナダさんが恐いや。



おねいさん

ここも末期的だわねぇ。






以上

戻る